スーパーフード食べるんじゃなくて断食?

『借金してでもいいもの食べろ』私が2歳の時に亡くなった祖父がいつも口癖のように言っていたと父から聞かされて育った私は、そのせいか生活の中で食費を削るという発想があまりない気がする。とにかく『食べる事は大事』という概念は古今東西に存在すると思うけど、じゃあ『断食』は何の利益があってするんだろう?   

『断食』なんて今は言わず『ファスティング』というのが普通だと思うけど、私の中ではファスティングとは健康上の問題のある人とか宗教儀式の一環でするもの?くらいの認識しか持ち合わせていなかった。たまたま最近読んだ本で、健康上の問題のある人とか宗教上の目的でファスティングをする人だけでなく、その他の私達にとってもファスティングは多くの健康的なメリットを生み出してくれるということを学んだ。私はこれまでも比較的ヘルシー志向で生きてきたつもりだったけどまだまだ学ぶことは沢山あるということを思い知らされた。

ファスティングを断続的にすることが現代に生きる私たちにはとてもメリットがある。人類が農耕生活を始めた1万年前までは人類は次にいつ食べ物にありつけるか分からない生活をしていたのだけど、実はその頃から人類の脳はあまり進化していないことが重要なポイントになる。現代では1万年前の人類が食べていたものとは違う加工された多くの食べ物を食べている。しかもお腹がすいていようがいなくても3食を決まった時間に食べる生活をしている。これら加工品の食べ物の大半は微量だけど体にゆっくりと作用する有毒物質を含んでいるけどそれに気がつくのは難しいし、正直なところそこまで気にしていたら普通に食事ができなくなってしまう。そういう訳で現代人の体は常に毒素を循環させているような状態になっている訳だ。さらに脳は1万年前の頃のように『次にいつまた食事にありつけるか分からないから食べろ』というメッセージを体が本当に必要としてなくても送ってくるので、毒素を含む食品や必要以上のエネルギーを含む食品を食べてしまい、その毒素が人の細胞のミトコンドリアを衰えさせて劣化(老化)させていく。体に良いスーパーフードを摂取するのも大切だけど、ファスティングで毒素を排出させるプロセスを断続的にでも行わないとすぐに死んでしまうとかはなくても、体内の細胞は劣化し続けて老後に起こりうる様々な病気へとつながっていく・・・。

この記事を書きながら途中でお腹がすいてケーキを一切れ食べてしまった・・いやっ、でも毎日食べている訳じゃないし時にはいいよね、とか私の中の古代の脳が肯定している。まだまだ”スーパーおばあちゃん”になるまでの道のりは遠いなぁ。

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