『体の健康を維持するには細胞を健康な状態にするのが重要』この見解を今まで気がつきもせずに生きてきた。最近読んだ本や学んだ事から体の中に意識を向けることの重要性を改めて思い知らされ、今までの自分の思っていた健康への取り組みを少し軌道修正させないといけない気がしてきた。健康な状態でいるために気をつける事と言えば・・最初に頭に浮かぶのは、「体に良い食べ物を食べて規則正しい生活と適度な運動をする」確かにその通りなんだけど、特に”体に良い食べ物”に関しては、「何のために何を食べるか」を意識した方が良いというこに気がついた。
近年の科学が健康の秘密を徐々に解き明かしてきている。老化を防いで健康に生きたいと願う私は人の細胞内で何が起こっているのかを無性に知りたくなった。学生の頃に生物の授業で細胞の絵を眺めているのが理由は分からないが好きだった。目に見えないミクロな世界はどんな風なんだろう?実際に自分がミクロな体になって細胞の中を探検してみたいとさえ思っていたのを思い出す。

細胞には 1.栄養の吸収 2.防御 3.修復 4.再生 の4つの働きがある。細胞の外側の細胞膜はリン脂質と呼ばれる脂質が2重に重なった構造でできている。このリン脂質の隙間にタンパク質が埋め込まれていて細胞外からの栄養を取り入れたり細胞内の老廃物を排出したりするパイプの役割をしている。細胞にとっての最大の敵は”酸化”。フリーラジカルと呼ばれる酸化物質が細胞内に入ると細胞は炎症を起こす。細胞が劣化して細胞間のコミュニケーションがとれなくなると、ガン細胞などの侵入を感知できない、DNAが傷ついて欠損細胞を生み出したしたりと病気へと一直線である。細胞膜はフリーラジカルの細胞内への侵入を防ぐ防御の役割も果たす訳なので、この細胞膜が元気な状態であることはとても重要。

細胞全体の主な機能である4つの機能を働かせる為の十分な栄養素を与え続けていれば理論的には100歳までも普通に生きられるということだ。でも実際にはこの食物の豊富な現代の世の中で、多くの人が老化により体の機能が衰え、様々な老人病に苦しんでいる。何故だろう?それは現代の私たちの生活の中には細胞にダメージ(炎症)を与える酸化物質(フリーラジカル)が、食物だけでなく、大気中、水、太陽光にも存在しているからだ。
けれど諦めるのはまだ早い!大気中の汚染や太陽光はこちらでコントロールが難しい側面があるけど、食べる物はコントロールできる。残念なことに現代社会の私たちが口にする大抵の加工食品や長期保存食品は細胞には優しくないフリーラジカルを含む食品だ。健康な細胞膜を形成するのに必要な栄養素を積極的に摂取すれば良い訳だ!では必要な栄養素は次回のブログにて。
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